はじめに
この文章は、発達の特性について「グレーゾーン」と伝えられた孫を持つ家族として、
日常の中で感じた戸惑いや学びをまとめた体験記です。
同じように、
「どう関わればいいのか分からない」
「これで合っているのだろうか」
と悩んでいる方にとって、何か参考になる部分があればと思い、記録として残すことにしました。
謝りたい気持ちがあっても、すぐに動けなかった背景
ある出来事をきっかけに、孫が学校でトラブルを起こしてしまったことがありました。
家族としては、できるだけ早く謝罪をしたいと考えていましたが、
状況や相手方の体調などもあり、すぐに行動できない期間が続きました。
「気持ちはあるのに、形にできない」
その時間は、親にとっても家族にとっても、思っていた以上に心の負担が大きいものでした。
時間をかけて向き合うという選択
学校と相談を重ねながら、
どのような形が双方にとって無理のない対応になるのかを話し合う日々が続きました。
すぐに解決しないこともありますが、
焦らず、段階を踏んで向き合うことも一つの方法なのだと、
この経験を通して感じるようになりました。
親自身の心身の負担にも目を向ける
ちょうどその頃、孫の母親は自身の体調面でも治療を続けていました。
家庭のこと、学校とのやり取り、自身の通院。
複数の負担が重なることで、心身ともに疲れがたまりやすい時期だったと思います。
子どもの支援というと、どうしても「子ども本人」に注目が集まりがちですが、
支える側の大人もまた、支えを必要としている存在なのだと実感しました。
昔と今で変わってきた考え方
私が子どもの頃は、
「子ども同士のこと」として、大人がすぐに間に入り、話し合いで収まる場面も多くありました。
しかし今は、
一つひとつの出来事を慎重に受け止め、
子どもの心や安全を第一に考える時代です。
どちらが正しいという話ではなく、
時代とともに考え方や対応の形が変わってきたのだと感じています。
少しずつ整えられていった環境
時間をかけて話し合いを重ねる中で、
学校側とも連携しながら、孫に合った関わり方を模索していくことになりました。
すべてがすぐにうまくいったわけではありませんが、
周囲の大人が同じ方向を向くことで、
少しずつ環境が整っていく感覚がありました。
子どもなりに抱えている気持ち
発達に特性のある子どもは、
自分ではうまく言葉にできない不安や、
「できないことがある自分」への戸惑いを抱えていることがあります。
それが、時に行動として表に出てしまうこともあるのかもしれません。
大人ができるのは、
すぐに答えを出すことではなく、
安心できる関わりを積み重ねていくことなのだと感じました。
支援とは「管理」ではなく「寄り添い」
支援の形について考える中で、
「見守ること」と「管理すること」の違いについて、家族で話し合う場面もありました。
大切なのは、
子どもが「信頼されている」「一人ではない」と感じられる関わり方ではないでしょうか。
正解は一つではありませんが、
関係者が話し合いながら調整していくこと自体が、支援の一部なのだと思います。
親が学校に関わるという経験
一定期間、保護者が学校生活に寄り添う形を取ったこともありました。
負担はありましたが、
学校での様子を直接知ることで、家庭での関わり方を見直すきっかけにもなりました。
結果として、
「大変だったけれど、やってよかった」
そう振り返ることができる経験になったようです。
かけてもらった一言の重み

相談を重ねる中で、
「よく頑張っていますよ」
そう声をかけてもらえたことが、大きな支えになりました。
誰かに認めてもらえることは、
それだけで心を軽くしてくれるものだと改めて感じました。
おわりに
発達グレーゾーンの子どもは、
支援が足りないのではなく、
環境とのすれ違いの中で悩んでいることも少なくありません。
そして、その子を支えようとする親や家族もまた、
一人で抱え込まなくていい存在です。
この体験が、
「同じように悩んでいるのは自分だけではない」
そう感じるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

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